資金繰り表とは?
資金繰り表とは、1ヶ月単位で入出金の実績及び予測を記した表です。
収入と支出の差額を計算することで、現在の資金状況を把握することができます。
月末時点の現預金残高の予測、単月での現預金の増減(収入と支出の差)が見通せます。
資金繰りが厳しくなってきた場合は特に、資金繰り表は経営判断材料として非常に重要です。
資金繰り表のメリット
資金繰り表を作成すると、以下のようなメリットがあります。
- 資金繰りの予測が可能になる
- 資金繰りの改善策を検討しやすくなる
- 金融機関からの理解を得やすくなる
資金繰り表の作り方
まずはフォーマットを用意し、前月末の現預金残高を把握しましょう。
詳細な手順は、以下の記事でご紹介しています。
資金繰り表の要諦
資金繰り表を役立つものにするには、以下の点が特に大切です。
1. できるだけ正確に記録する
収入と支出を正確に記録することで、現在の資金状況を正しく把握することができます。
最も正確性を上げる方法は、現預金残高との一致を日々確認することです。
ただ、月次の一般的な資金繰り表では残高一致を確認することができないので、次のような対応が必要です。
- 日繰り表を作成する
- 一か月を複数列で構成する(週、ゴトウ日などで)
- 日付列を追加する(月を二列にする、もしくはタイトル列に)
- 入出金が発生した項目にフラグを立てる
2. 定期的に更新する
収入と支出は、事業の状況によって変動します。
そのため、資金繰り表は定期的に更新して、最新の資金状況を把握するようにしましょう。
予定額に大きな変動が生じた際はもちろんですが、少なくとも一か月に1回、当月の実績を反映した上で、翌月以降の見通しを確認されることをお勧めします。
3. 資金繰りの改善策を検討する
資金繰り表を作成した後は、資金繰りの改善策を検討しましょう。
資金繰りの改善策を検討することで、資金繰りの改善につなげることができます。
例えば、現預金残高がマイナス(資金ショート)となる予測が生じた場合、以下のような手立てが考えられます。
- 事業入金増加策:売上の追加確保、入金の前倒し交渉、前受金交渉など
- 事業支出抑制策:買掛サイトの変更交渉、手形ジャンプ、税金の分納交渉など
- 金融入金増加策:追加借入、ファクタリングなど
- 金融支出抑制策:返済額見直し交渉(リスケ)、借り換えなど
まとめ
資金繰り表は、経営者にとって非常に重要なツールです。
資金繰り表を活用することで、資金繰りの予測や改善策の検討がしやすくなります。
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