開始前計画策定資金繰り表

【資金繰り表の見方】どこを見ればいい?

社長
社長

経理スタッフが資金繰り表を作成してくれたのですが…

どう見たらいいでしょう?

この記事では「資金繰り表は手元にあるが見方が分からない」という場合を想定しています。
以下に資金繰り表の見方を解説しますので、順を追ってチェックしていきましょう。

1. 月末現預金残高 … 月末の現預金が不足する月はないか?

資金繰り表で最も重要なポイントは、月末の現預金残がマイナスの月がないかを確認することです。
現預金残がマイナスとなる場合は、倒産する危険がありますので、赤信号と言えます。
早急に対策を講じましょう。対策については、別項目で解説します。

2. 経常収支 … 月毎の現預金の増減はどうか?

ひとまず当面は資金ショートの心配がないことが確認できたら、次は経常収支を確認しましょう。
経常収支とは、営業収支と財務収支の合計であり、通常は「売上入金-経費支払-借入返済」です。
経常収支には、月初と月末の現預金残高の差が入ります。
経常収支がマイナスの状態が続くと資金ショートを招きかねないので、要注意の黄色信号です。
マイナスとなっている月があれば、その要因を確認しましょう。
毎月の経常収支が黒字であれば青信号、資金繰りが健全かつ安定的であることを意味します。

3. 営業収支 … 事業から生まれるお金は毎月幾らか?

営業収支は、営業収入から営業支出を引いた金額です。
基本的には「売上入金-仕入代金・経費支払」のイメージです。
営業収支では、事業によって生み出せるお金はどれくらいか?を確認します。
この金額から返済を行っていくこととなりますので、営業収支と財務収支のバランスが重要です。

4. 信憑性 … 数値は実態を映しているか?

資金繰り表の各数値が実態に沿っているか確認しましょう。

  • 売上予測は現実的か?(希望的観測になっていないか?)
  • 入金サイトや支払サイトは適切に反映されているか?
  • 年に1~数回の経費など、経費計上に漏れはないか?
  • 返済金額は適切か?(利息と分けているか?) 等

5. 資金ショートリスクへの対応

月末現預金残高がマイナスとなる月がある場合、そのままでは資金ショートの危険があります。
対策として、返済額の見直し、追加借入、売上代金の早期回収、支払の延期等が挙げられます。
返済額の見直しや借入を検討される場合は、様々な支援制度があります。

資金ショート回避に不安がある場合や制度の活用に当たっては、お気軽にお問い合わせください。
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